コロナウィルスと人間の資質

2020–02–06 (Thu) 16:33
今回のコロナウィルスの問題で連日テレビはそれ一色になってしまった。
事実クルーズ船から現時点で20人も感染者が出ているが、この数はもっと増えるだろう。

先にチャーター機で武漢から帰国者を受け入れた千葉県のホテルで、政府の役人が自殺をした。
帰国者対応の係だったらしいが、かなり部屋の割り振りや段取りで苦情を言われ中には罵倒されたり詰め寄られたり、ひどい状態だったらしい。
追い詰められて発作的に自殺かと言われている。

実際帰国者の中には検査を受けずに帰った人もいたし、その後も「特殊な事情」とされているが11人が帰宅したそうだ。
かたやそれを逆手にとって、法的拘束力がないから緊急事態条項のために憲法改正をと言い出している政治家もいるが、転んでもただでは起きない人間は多い。

要するに人間性の問題だ。
日本人は冷静で分別のある国民だと思われているが、確かにパニックにはなかなかならない。
震災や原発事故の時も、おとなしく列に並び食べ物を分け与える美徳の持ち主だ。
しかし同調圧力や安全バイアスが、制圧支配のために権力者に利用される危険もある。

そんな日本人の中でもやはり上記のような集団を乱す手前勝手な人間はいるものだが、極限のサバイバルとなったら多分こういう人間の方が生き延びるのかもしれない。
前回で「蜘蛛の糸」の話を書いたが、それはあくまで理想論であって現実的には動物的本能むき出しのエゴイストが生き延びることは確率的に高い。
相手を食いちぎっても生き延びるという動物の本能に勝るサバイバルはないのだ。
何処までも動物とは違う「人間」でいたいか、生き延びるためには「動物」になれるかが生存の分岐点かもしれない。

今の日本人は戦争体験者はもう殆どいない。
戦争とは生きるか死ぬかであり、理性を捨てなければ戦いは出来ないのが戦場だ。
平時なら身の毛もよだつようなことも平気でやれるのが戦争で、もしかしたら亡くなった優しい祖父も戦時中はゲームのように敵国の人間を殺したり女性を凌辱していたかもしれない。

不測の事態が起こると人間は本性がむき出しになるが、今回のコロナウィルス感染についても個人の資質のリトマス紙になるような気がする。
事実武漢からの帰国者も、今クルーズに軟禁状態になっている乗客達も、迷宮の中で己の人間としての資質を問われているのではないだろうか。

そしてこれは決して他人事ではなく、自分の身に降りかからないとも限らない事態となっている。
戦争や震災もそうだが、今回の新型肺炎も人間のあり方まで問うているような気がする。


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