言葉は凶器

2019–05–20 (Mon) 15:05
先頃国会議員が「北方領土を取り返すためには戦争するしかない」と酔っぱらって元島民にしつこく絡んだ事件があった。
辞職勧告も出たようだが所属する党を辞めただけで議員には居座り、逆に「辞めさせるなら知っていることをばらす」と開き直りのような態度を見せている。
これで東大出の元官僚というのだから、如何に今の政治や行政が堕落しているかわかる。

失言で大臣や議員を辞めた政治家は枚挙に暇がない。
しかし、最近は何を言ってももう辞めないで済むので、政治は無法地帯となっている。
そもそも失言というのは公式の場で言ってはいけないことを言ってしまうことで、本人は常日頃思っていることだと考えていいだろう。

人間関係の中でも何かの拍子に言ってはいけない言葉を言ってしまうことがある。
喧嘩してかっとなってとか、酔っ払って判断が出来ずとか理由は色々あるが、一つだけ言えるのはその内容は本人の頭のどこかに必ず存在しているということだ。
もしかしたら普段は理性が働いて顕在意識にはないかもしれないが、潜在意識の中にはある場合も考えられる。

言ってはいけない言葉内容は、普通は常識というセンサーが働くので表面には出ない。
そう思う自分を否定したり恥じたりする場合もあるが、一旦はそんな考えや感情があったことは事実だ。

お酒を飲んだり車を運転すると人間が変わったようになる人がいるが、これもそのパーソナリティーを実は持っていて、何かのトリガーで出て来ただけの話なのだ。
後からいくら後悔しても遅いのだが、その際にはあれは弾みだと思わずに本当は自分はそういう部分を持っているのだと直視するべきだろう。

覆水盆に返らずと言う。
言ってしまった言葉はいくら取り消して謝っても、もし相手が許してくれたとしても、もうすでに自分への見方が変わっている場合が多い。
親子夫婦でさえ一言が突き刺さって関係が変わってしまう場合があるのだから、他人である友人や仲間では失言一つで大事な人間関係を失うことになりかねない。
失言が問題なのではなく失言によって「そんな考え方、感じ方の人」と見方を変えられてしまうのが問題なのだ。

人間が感情のままに思っていることをみんな言ってしまったら、人間関係は成り立たなくなるだろう。
常識というフィルターで発言を選別し人と人との間は円滑にいく。
家族ならある程度人間性は判るのでむき出しの暴言も耐えてくれるかもしれないが、他人ならまずもう元の関係は望めないと思った方がいい。

口から出た言葉は取り消せない。
言霊はエネルギーだから聞いている人間の心に入り込み影響を与える。
言葉一つで地位も名誉も失うのは何も有名人に限ったことではない。
普通の人でも大事な友人や人間関係を失う場合も多々ある。

考え方や価値観は人それぞれなので、戦争をしたいと考えている人間を断罪するわけにはいかない。
しかし、社会で生きていく上で、人を不快にする言葉を慎むのは最低限のルールだろう。
ネット上では狂気のような言葉さえ飛び交う昨今だ。
言葉は凶器になるということを、政治家、市井の人間の別なく肝に銘じておくべきだと思う。



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