執着と生命力

2018–11–19 (Mon) 15:24
執着の強い人間は長生きするというのを感じることがある。
反対に物事に拘らない、諦めが早くて淡泊な人間は楽に生きられる反面あっさりとこの世に未練を残さず逝ってしまう。
どろどろの愛憎劇や欲望の泥沼を生きている方が、案外生命力が強く長生きしたりする。

これは人間の念の強さが関係していると思う。
良いも悪いも含めて念のコードを様々なものに繋げて、そこからエネルギーを吸いモチベーションにしているから常に生命力は活性化していると思うのだ。
政治家でも著名人でも、私の属する美術界でも、欲深で執着の強い人間ほどギラギラ生臭くて強い生命エネルギーを感じる。
嫌われてもそれを撥ね退けるネガティブパワーを持っていて、逆に人からエネルギーを吸い取っているようだ。
生命力は欲や執着というものをエネルギー源にすることもあるのだろう。

以前記事にしたことがあると思うが、私の知っている人の中に、老齢でまだら認知が入り出した女性がいる。
姉妹で同じ血を引いているので気質が似ているのかもしれないが、二人とも歳を取ればとるほど昔の遺恨が増幅していた。
人間は呆けたら本質が出てくると言われるが、この二人を見ていると元々持っていたが理性や常識で押さえつけていたものが重しが取れて噴出してきたのだろう。
で、確実に言えるのは二人とも長生きだということだ。

確かに人間臭い欲望やネガティブな感情が多かった人達で、物事の執着も半端ではなかったようだ。
配偶者も早く亡くなっているし、周りのエネルギーを吸い取ってきたような感じだ。
以前から人の悪口を言っては毒を吐いていて、周りの人間は被害を受けていた。
面白いのは二人ともお金に対する執着が凄かったことだ。
過去の恨みも憎しみも金銭に起因しているから、この人達にとってはお金への執着が生きるモチベーションだったのかもしれない。

執着はネガティブな場合に使われるが、しかし愛着という言葉もある。
いい意味で考えれば人や物への執着は生きるモチベーションになるし人生の目的にもなる。
愛する人と一緒にいたい、守りたいとか、何かの仕事でそれを成し遂げるまでは頑張るなど、ポジティブな方に強く固執すれば命は活性化しパワーも増幅するだろう。

ある時上記の女性の一人と話す機会があって、延々と昔の金銭トラブルのことを蒸し返し「もう先が長くないのに口惜しくてたまらない」と毒吐きをしていたので思わず言ってしまった。
「そういう風に口惜しいとか憎らしいと思っているうちはまだまだ長生きしますよ。もう全てを許し達観したらお迎えが来ますから。」と。

いいことの方に執着して人生を活性化し長生きしたいものである。



3196_L.jpg





« 人生に疲れた時 | HOME |  轡返し »

コメント

おはようございます

どんな酷い目にあわされても許すことができれば、
仏さまそのものですね。

生かされている間はまだまだ修行が必要、
と理解することにします。(汗)

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

人間は少し生臭い方が長生きするというのは私の経験上の感想です。
欲というのは生きる原動力になりますね。
所詮聖人君子にはなれないので適度に怒ったり悲しんだりも必要ですね。

全てを許し執着がなくなったら人生の修行も終わりなので、それまでは失敗しては学びでいいのだと思います。
たまには悪い人にもなりましょう。笑

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

トラックバックURL

https://leomasquerade.jp/tb.php/477-d21ab8e7

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

プロフィール

masquerade

Author:masquerade
職業画家でベネチアンマスクを描いています。

PR

カレンダー

03 | 2019/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

最新記事

カテゴリ

人気記事ランキング

月別アーカイブ

タグ

メール送信

リンク

フリーエリア

QRコード

QR

人気ブログランキング

PR