日本の選民思想

2019–10–17 (Thu) 16:23
前記事で今の日本人の意識についての絶望感を書いたが、呆れたことがもう一つあったので追記の記事にしたい。

台東区がホームレスを避難所から締め出して問題になり、区長はお詫びのコメントを出した。
一件落着かと思われるが、内容は区民に向けられたもので排除された人達に対してはなかった。
多摩川沿いではホームレスの人が、一人台風のせいで死んでいる。
BBCが取り上げたり国際的な反響が大きい。

しかし国民の中にはホームレス排除を正当化する人も多く、ツイッターでは匿名なので今の日本人の意識が読み取れる。
私は興味があって何人か医師や医療関係者をフォローしているが、そうすると芋づる式にリツイートされて他の医療関係者の呟きもラインに乗る。

今回ホームレスを避難所から排除する正当性の根拠をある医師がツイートしていてバズり、それに何人かが補足してホームレス拒否派が勢いづいていた。
「ホームレスは普通の人に比べて結核菌保菌者が多く20パーセントになるので、結核が移ってもいいという人だけホームレスも避難所に入れろというべきだ」という書き方で、論拠となる資料の出典や閲覧の方法まで違う医師が上げている。
前から知っていたが医師にはコアな安倍政権支持者が少なくない。
その上嫌韓思想や歴史修正主義者もいる。

件のツイートをした医師も、日頃からリツイートや「いいね」で思想性は分かっていた。
結局まことしやかに正論を語っているように見えるが、彼らに通底しているのは、選民思想、差別思想だ。
(多分彼も緊急でホームレスが搬送されてきたら、表向きみんなの前では受診拒否はしないだろうが)

金持ちやいわゆる上級国民が、ホームレスや障碍者を差別するのは昔からあった。
もしかしたら今も心にそういう感情を持っている人はいるのかもしれないが、戦後日本国憲法と民主主義教育で人権や自由平等を人道主義として教えられ、日本は差別がない国になったはずだ。
仮に心の底ではそういう気持ちがあっても絶対にいけないことだという倫理観や良心があったのが今までの日本人だが、今国が公然とやる韓国ヘイトや弱者切り捨てを見て、自分の抑制していた差別意識も出していいのだと思う人間が増えたような気がする。
つまりみんなでやれば怖くないという風に。

ホームレスだけでなく、障碍者や病人もそのうち避難所には入れるなと言い出す人がいるだろう。
自分さえ助かればいいという人が増えていき、日本人の倫理感や公徳心は底が抜けてしまう。

結核菌保菌者でも排菌している人は全部ではないし、致死性のサーズやエボラ出血熱とは違う。
目の前で死にそうな人がいたら、誰でも助けるのが人の道ではないのか。
台風が去り避難が長引くなら、その時に方策を考えればいいことだ。

医は仁術というが医は算術を目の当たりにして、日本を牛耳る支配者層と上級国民の意識に脱力している。

来週の天皇即位式のパレードが延期の方向になった。
政府が延期を検討とニュースになっているが、勿論新天皇の強い意向だろう。
台風のさ中ラグビーではしゃぐ安倍総理にそんな頭はないはずだ。
まだしも新天皇がまとな感覚の持ち主であったのが救いだ。



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職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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