続 新元号 『令和』

2019–04–02 (Tue) 17:25
昨日新元号について書いたが、その後も続々と興味深い事実が掘り起こされているので、それについても書いておきたい。

まず「令和」に対する国民の印象が分かるのが、一時google trendsで「命令の令」が一位になっていたことだ。
令という字ですぐ思い浮かぶのはやはり「命令する」という言葉で、説明する時も「命令の令」と使う人が多い。
事実日本の歴史上「令」の付く元号は何度か候補に挙がるも、言葉の意味から却下されたいきさつがあるようだ。
昨日の新元号「令和」の「令」から国民は、命令するという言葉を連想した人が多いのは事実だろう。

さて、昨日「令和」の出典が万葉集でも漢詩の孫引きだという話を載せたが、そのあまりの偶然ぶりに驚いたのでそれを紹介したいと思う。
これは完全に事実で、簡単に説明すると「帰田賦」という漢詩が由来だ。
作者張衡が役人として仕えた後漢の安帝があまりにも暗愚で側近の専横や官僚の腐敗に嫌気が差し、辞めて故郷へ帰る時に詠んだものだ。
この安帝はかなり愚昧だったのと、后も勝手気ままだったらしくすこぶる評判が悪い。

「安帝」「側近」「官僚」と何やらデジャブ感が半端ないが、意気揚々と国書から選んだと胸を張った安倍総理がこの由来を知っていたかどうかは疑問だ。
しかし、岩波新書まで速攻漢詩の出典をツイートしているぐらいだから、この言葉を万葉集から選び出した選者がこの背景を知らなかったとは思えない。
以下はこの経緯を詳しく語っているサイトのリンクなので興味のある人は見ていただきたい。

https://twitter.com/magon94503826/status/1112681579082473472
https://rondan.net/19271
https://twitter.com/iwabun1927/status/1112594364411211776


万葉集の引用元の万葉集第五巻梅花歌卅二首は、漢籍に明るい大伴旅人の左遷された大宰府の邸宅で、中国原産の梅を珍しがって中国詩人の真似をして詩を詠んでいるものだ。
総理は梅にもこだわったようだが太宰府、梅と言えば菅原道真公だ。
いずれも腐敗した為政者の計略に追われた人間と流された場所に因んで詠まれた歌から新元号を決めるとは、何かの天意を感じてしまう。

「令和」が選ばれたのは、どうも皇室の意思も働いていたという見方がある。
事実安倍総理は二度も皇太子に新元号のことで会っている。
穿った見方だが、総理は「令和」の隠された深い意味は知らなくても、もしかしたら皇太子は知っていたのかもしれない。
私は最初いい感じを受けなかったが皇室の影響があったと知って、新天皇が「平和を命ずる」という強い意思があり戦争を厭わない今の政権を牽制するような力が働いたのかもしれないと思った。

英語圏では発音だけを単純に聞いて、ray war 「核戦争」と揶揄されているとか。
新元号に「命令して和を成す」的な国家主導の右傾化を、日本に警戒する論調は海外に多い。

令は字の成り立ちから神のお告げという意味もあるそうだから、『令和』を命令に和する時代と取るか、神の意で平和な時代と取るかで日本の未来も決まるような気がする。
この壮大なレトリックともいえる「令和」という新元号は、二重三重のシンクロが含まれた見えない世界の大きな示唆を感じる。
「令和」の御代は、是非平和をオーダー(令)する時代になってほしいと心から願ってやまない。



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職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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