最大の悲劇は善人の沈黙

2019–07–08 (Mon) 15:24
参議院議員選挙が始まったが、相変わらず日本人の政治への無関心は止まらないようだ。
特に一部の社会派の若者と中年層を除いては、全世代の無関心と無知ぶりが著しい。

ギリギリの生活で政治や社会情勢に目を向ける暇がない生活弱者、サラリーマンだがブラック的な仕事で帰ったら寝るだけのワーカホリック、そして自分の楽しみにしか関心がない刹那的人々と分れているようだが、いずれも政治にも選挙にも無関心だ。
安定したサラリーマンでも読むのは日経かせいぜいネットニュースのヘッドラインくらい。
おまけに今の風潮として政治批判はご法度、政治の話もタブーのような日常では、投票用紙が来ても政策どころか立候補者もわからないだろう。

ここまで日本人の民度は落ちてしまった。
それもこれもマスコミと官僚の首を抑えた政権の狡猾な手法のせいだが、よほど老獪な策士がいるようだ。

国民の無気力無関心のおかげで、ひどい政権でも強大な権力を手に入れられたわけだ。
「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」という言葉がある。
我が国の総理大臣と政府はこれをずっと実践してきた。
選挙応援でペラペラ得意げに喋る数字は、不正と改竄と歪曲の数字だ。
しかし国民は鵜呑みにするし都合の悪い真実の数字は、年金不足の2000万円のように否定する。

私が一番絶望的だと思うのは、野党同士で足の引っ張り合いをしていることで、都合の悪いことを指摘されると相手への批判に終始し大局的視野がなくなっている
与党の思うつぼだ。
奴隷というのは支配している者に対しては向かわず、お互いの中で優劣をつけたりいがみ合うという習性がある。
そしてリーダーは特権を与えられ、仲間の奴隷を監視する。
これをうまく利用しているのが奴隷制度だ。
今の日本はこの状態だとさえ思える。

それぞれの欠けた部分を補い小異を捨てて大同を目指せばいいのにと思うが、残念ながら真の相手は誰かを考えていない野党ばかりが多い。
それが誰を利するのか各野党も支持者も考えるべきだ。

キング牧師の有名な言葉を引用した候補者がいて、改めて調べてみると、真の政治家とはこういう人を指すのではないかと感動する言葉の数々があった。
以下幾つか引用する。

「最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。」
「黙って服従することは、しばしば安易な道ではあるが、決して道徳的な道ではない。それは臆病者の道なのだ。」
「どこにおける不正であっても、あらゆるところの公正への脅威となる。」
「悪を仕方ないと受け入れる人は、悪の一部となる。悪に抵抗しない人は、実は悪に協力しているのだ。」
「この世で本当の無知と良心的な愚かさほど危険なものはない。」
「自由は決して圧制者の方から自発的に与えられることはない。しいたげられている者が要求しなくてはならないのだ。」

キング牧師の爪の垢を煎じて飲ませたい人が多すぎる。


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山本太郎という政治家

2019–07–03 (Wed) 15:01
参議院選が近づいている。
自民党は予算委員会をついに開かないまま国会を閉じ、大阪のG20で鼻高々だったはずの安倍総理は各国首脳にスルーされ「ぼっち」になっている動画がいくつもネットにアップされた。

それでも韓国の文大統領に露骨なシカトをしたつもりが、文さんは実はアメリカと北朝鮮のびっくり会談の仲介をして各国はそれを知っており、蚊帳の外に置かれていたのは実は安倍総理だったというみじめな状態になっている。
大阪城のエレベーター設置がミスだと冗談を飛ばし内外の顰蹙を買ったり、夫婦別姓を経済活動に寄与しないから必要ないなど頓珍漢な事を言って失笑を買っていて、相変わらず無知蒙昧極まれりという状態だ。

しかし野党が弱体化し無関心な国民と、権力の走狗となったマスコミのせいで安倍政権はやりたい放題だ。
先頃老後の年金不足が2000万円という報告書をまとめた金融庁の局長は、逆鱗に触れたのか定期人事ではないのに退任させられた。
しかしこれほど露骨な政権運営をしても、もう批判されもしない。

参議院選挙で自民党の大敗を願っているが、腑抜けの野党では無理かと思っていたところ「れいわ新撰組」という元タレントの山本太郎議員が旗揚げをした政治団体が、寄付金だけで現時点で2億円以上集めて10人の立候補を立てる予定らしい。
どうも台風の目になりつつあるようだが、いまだに彼は売名しかないと思っている国民も多い。
名前を聞いただけで実情もわからず拒否反応を示したり馬鹿にしている人が私の周りにも多いが、そういう人達は彼の国会での質問を聞いたり政治活動を知ったり主張に耳を傾けている人はほとんどいない。
「原発反対で名を売り政治家になって、牛歩で目立ちたい」キワモノとしか見ていないようだ。

私は彼については最初のころから興味があったので、6年間の変化や変遷を知っている。
国会で誰も安倍総理に言えないことをはっきり言っているが、綿密に数字から何から調べ上げていて単なるお馬鹿タレントが原稿を読んでいるのとはわけが違う。

今回の選挙で彼の団体の候補者が次々名乗りを上げたが、まさに驚くべき人材ばかりで一人も人寄せパンダはいない。
各分野で現場を知り政治と対峙してきた人たちを担ぎ出しており、特に沖縄創価学会で公明党に反旗を翻し玉城デニー知事の支援をした学会員が、真っ向から権力べったりになった公明党を批判して候補になったのには驚いた。
私も知事選の時、玉城知事の後ろで創価学会の旗を振っていた人を覚えているが、昨日は山本議員との記者会見を見てその理由を知った。

権力の不正を糾すために権力と戦う人こそ政治家になるべきだろう。
各分野で戦ってきた人たちを網羅している候補者達で、正直山本氏とブレインの底知れない可能性を感じたような気がする。
私は自分の目で確かめないと判断はできないと思っているので、一度新宿の街宣にも行って直に山本氏の話も聞いた。

彼が非常に勉強して膨大な知識を持っていることは確かで、質問主意書もかなりの数を出しそれに基づいた数字で自分の政策を語っていた。
原稿しか読めず質問の意味も分からず、自分の頭では答えられないどこかの総理大臣とは雲泥の差だった。

彼はタレント活動のために高校一年で中退しているので学歴は中卒だ。
海パン一丁で踊っていたメロリンしか印象にない国民は今でも馬鹿にしているだろうが、私は別の意味で彼に注目していた。
大災害から政治と社会に疑問を持った無学の青年が、政治の世界に入り学び経験し志を持った政治家として成長していく過程を見て感嘆に近い思いを抱いている。
人間の無限の可能性というものを感じるのだ。

「今だけ金だけ自分だけ」のような利己的な政治家ではなく、国民のために政治をする政治家が今の日本にはいなくなってしまった。
そしてそれは無関心な国民のせいだ。

参議院選がどんな結果になるかは予想がつかないし、山本議員も潰されて終わりかもしれない。
だが、国民はせめて正しい情報を得て自分の頭で判断すべきだと思う。
年金がもらえなくなって、政治に無関心だった過去の自分を悔やんでも遅いのだから。


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続・年金詐欺

2019–06–16 (Sun) 17:13
年金が足りなくて2000万円が必要という政府の報告書が発端となり、年金問題に関心が集まっている。
しかし驚いたことがあった。
大抵は皆この報道は知っているようだが、それに対する人々の認識があまりに違って、私の常識がおかしいのかと疑わざるを得なくなってしまった。

たまたま二人の女性と話す機会があったのだが、二人ともアラフィフの人だ。
一人は2000万円足りないのなら、今から何とかして少しでも貯金を殖やし老後の設計を考えると言っていた。
もう一人は仕方がないし払った年金は自分達のためではないと誤解していた。
そこじゃないだろうと思ったが、二人共全く政治に対する怒りも憤りも感じていないのだ。
勿論自民党支持らしいが、それ以前に政治のことはよくわかっていないようだった。

多分今の安倍政権が続いているのは、こういう政治に無関心な国民のせいなのだろう。
2000万円足りないと言われて、それなら自分でなんとかするという人達が思いの外多いのだと思うと、こうなったのは本当に国民の自己責任だと思わざるを得ない。
この層は消費税も他の増税も従容と受け入れる感じだった。
第一、累進課税(金持ちほど税率を高くする)も、法人税(企業への税金)もわかっていなかった。
自民党支持なので憲法改正が必要と言っていたが、どうしてかと突っ込むと時代に合わないからとか国際情勢が変わっているからとか自民党お仕着せの曖昧な事を言うが、具体的にどう変わって憲法のどこを変えようとしているのかを聞いたら答えられない。
主権が誰にあるかも知らなかったから開いた口がふさがらなかったが、二人ともいい人で良識的な社会人だ。

だが、こんな人達が今の日本人のモデルケースなのかと思うと、かなりの脱力感を覚えた。
他にも私の知り合いには似たような「何となく自民党支持」がいるが、いずれも誰一人として国会中継は見たことがない。
だから、あのふざけた低レベルの質疑応答も一切知らないのだ。
ただ、もしかしたら安倍総理の答弁の幼児性を見ても、「安倍さんは頑張っている」と言いそうな気さえする。

累進課税は中学校の社会科で習うのに、主権在民も学校で習うのに、、、無知は罪だ。

今日は年金デモをやっていた。
しかしツイキャスを見ると、それを馬鹿にするコメントが多々あった。
彼らは年金などいらないほど老後は裕福なのだろうか。


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年金詐欺

2019–06–13 (Thu) 17:48
先日記事にした年金問題が炎上している。
最近は嫌気がして国会中継も見ないようにしているが、たまたまこの「老後2000万必要」という報告書についてやった質疑応答は、動画に上がっていたので見た。

相変わらず安倍総理の幼稚園児並み答弁とムキになる切れっぷりは拍車がかかり、官僚の忖度と口曲がり大臣のふてぶてしさに不快感しか覚えなかった。
総理の子供じみたた愚昧さは見ていて恥ずかしくなる。
共産党の議員に「年金詐欺だ」と指摘されるとブチ切れ、具体的に財源を示されても鼻でせせら笑っていた。
企業の法人税を上げ、金持ちに累進課税を強化するという提案だったが、これの何処が間違っているのか。

マクロスライド制と馬鹿の一つ覚えのように繰り返していたが、多分マクロスライド制を詳しく知らないで官僚に言われたままお題目のように唱えているだけだ。
マクロスライド制だから、尚更年金は減額され生活できなくなると突きつけられているのに。

官邸は段々旗色が悪くなってきたから、今度は報告書を受け取らない、もうないと言い出す始末だ。
厚労省が出した試算を元にはじき出した2000万円なのに、自分たちでやっておいて受け取らないも、もうなくなったも通ると思っているらしい。

都合の悪いことはごまかし、捻じ曲げ、改竄、恣意的操作、偽装と、どれだけこれまでこの政権は不正をやってきただろうか。
それでも通ってきたから、もはや何をしても国民は黙っているという確信があるのだろう。
官僚を飴と鞭で支配しマスコミを金で操縦し、国民を騙して来たので今や真実を知る国民は一部だ。
今回のように年金が破綻すると事実の一部が明らかになっても、「あれは嘘でした」でころりと国民は騙される。

安倍総理はかつて「消えた年金」問題が退陣に追い込まれる一因になったが、今回も「消えた年金報告書」が浮上してきた。
年金問題は安倍政権の鬼門なので、やっきになって火消しを図っている。

因みに今年度から65歳支給がこっそり70歳支給にスライドできるようにして、姑息な手を使いだしたのも明らかにされた。
65歳の受給資格のお知らせの時、「年金支給額をもっと増やしたいですか?」という問いがあり、それならこの申請書は出さなくていいですという一文がある。
そのままにしておくと自動的に70歳受給を認めたことになり、65歳からは受け取れなくなるという詐欺のようなからくりを国会の場で暴露されていた。
つまり誘導尋問で、自分で申請書を出さなければ自動的に70歳支給にされてしまうというからくりだ。
あまりに姑息なやり方ではないか。
国民は国に腹が立たないのだろうか?

こんな策略を考え出した官僚も、誰も責任は問われない。
政権の走狗になるのが彼らの仕事だし、自分たちの老後は安泰だ。
政権に都合の悪い仕事を真面目にすれば、切り捨てられるだけだ。

折しも香港のデモは風雲急を告げている。
政権が蜂起した国民を弾圧している判りやすい画像が、いくつもネットに上がっている。
しかしそれを他人事のように見ている日本人は、全くおめでたいというしかない。


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今だけ 金だけ 自分だけ

2019–06–07 (Fri) 15:29
最近政府が「年金はあてにならないから老後を困らないためには夫婦で2000万円の老後資金が必要だ。」という試算を出した。
年金を株価維持に使って溶かし、65歳支給を70歳75歳80歳と段階的に引き上げる目論見で、果ては人生100歳、死ぬまで現役などと就労上限も取っ払うつもりらしい。
つまり「年金はないから自分で死ぬまで稼いでね」ということだが、ふざけるなと言いたい。
20歳から年金を天引きされても当たり前だと思っていたのは、老後は年金で暮らせる約束だったからだ。
小泉政権時代に「100年安心年金」という触れ込みで支給を65歳に引き上げたが、それでもまだ国民は信じていた。

それが安倍政権になって年金を株に突っ込み大損をして、65歳支給など覚束なくなってきたから何とか払わない方法を考えて「生涯現役」などと言葉を変え、死ぬまで働かせる方向にシフトし出した。
挙句の果ては自己責任論をぶち上げ、国の面倒はあてにするな、自己資金で老後を過ごせと言う始末だ。
福祉も何も期待するなというなら、全て自己責任だから税金も取るなと言いたい。

消費税を10パーセントに上げると言っているが、今までの消費税増税の時も福祉に回すという名目だったのに、なんと7割も法人税の引き下げに回していたのが発覚した。
法人税とは大企業にかかる税金のことだが、、つまりは金持ちに消費税を回しているわけだ。
その見返りとして企業は政治家や政党に多額の寄付をする。
つまりキックバックで自分達の懐に入るから、増税は国民のためではなく自分たちのためにやりたいのだ。
トランプ大統領の機嫌を取るために使い物にならない戦闘機を147機も買って6兆円献上し、TPP以上の悪条件も飲んで国内産業もめちゃくちゃにしてもどこ吹く風で未だに安倍政権は続いている。
政権に不利なことなどマスコミは取り上げないから、何も国民は判らず消費税も福祉のためと思っているが、無知は罪だ。

最近街を歩いていると明らかに70歳は過ぎている、もしかしたら80歳近くかもしれないと思うような老人の作業員を頻々と見かける。
交通整理や清掃作業員などはみな老人ばかりだ。
生き甲斐のためにやっているというより、明らかに生活のためにやっているようにしか見えない。
ちょっと前までは60歳定年後は夫婦で旅行したり悠々自適の老人が多かったが、今は年金も少なく働かないと生活できないのだろう。
かたや少数の上級国民が入る豪華な老人マンションや老人施設もあって、老後も激しい格差社会になっている。

先頃人生100年とうそぶいた口の曲がった大臣がいるが、100年など生きられるわけもなく、次々と死ぬか半病人になる老人が増えるのは目に見えている。
政権にいる連中はあと数年でその先は何が起ころうと責任を取らなくていいから、「今だけ、金だけ、自分だけ」なのだ。

私の周りでここ数か月で脳梗塞、心筋梗塞、孤独死と立て続けに起こっている。
それもまだ50代60代70の前半の人達だ。

本当に日本人でいることが怖いし情けなくなる。


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Author:masquerade
職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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