吉凶の法則

2018–11–25 (Sun) 15:41
美術業界では毎年団体の展覧会がある。
どの団体も幾つかの賞があって、その年の優秀作何点かに贈られる。
在野のコンクールでもそうだが、まず画家として名を成すためには何らかの賞を受賞して画歴をつけなければならず、作品を売る以前にそれを通過儀礼にするのが一般的だ。

長年美術界にいて私は面白い法則に気が付いた。
自分自身も含め受賞したりそれに類する快挙を上げた時には、必ずその前後に大きな不幸やトラブルに見舞われているというものだ。
ある時授賞式に出ていたら、二人の人が「実は最近身内を亡くしまして」とスピーチしたのを聞いた。
ハッとして色々思い返したりその後も因果関係を調べてみると、私の知っている範囲の人達でもかなりの確率で誰かを亡くしたり病気になったり大きな出来事があったのが分かった。

吉凶は手を繋いでやってくるのかもしれない。
いい事ばかりが続くとその後必ず悪いことが来るというのはよくあるが、いいことと悪いことが同時進行で起きる場合もある。
どこかが出るとどこかか引っ込むという運命の法則はあるようだ。
結局はプラマイゼロということだろうか。

強運で恵まれていいこと続きの人もいるし、逆に不運続きでいいことなど一つもないという人もいる。
現世単位で考えればそうかもしれないが、輪廻転生という視点で見ると案外帳尻は合っているのかもしれない。

しかしこの一生だけでも、「禍福は糾える縄の如し」で、いい事ばかりも悪い事ばかりも続かないと考えた方がいいだろう。
穏やかに揺れ幅が少なく進んでいくのがいいかもしれないが、人生で必ず大きな出来事は何度か起こる。
しかし苦しい、辛い事の後にはご褒美のようにいいことが来るので、それを信じて絶望や悲嘆を乗り越えよう。
また、いいことずくめでイケイケの時は後から代償を払う場合もあるので気を引き締めていた方がいい。

私も過去を顧みるに、画業が好調で受賞したりオファーが続いた時は私生活では大きな苦しみや問題を抱えていた時期だった。
あまりにも両方が極端だったので、最近はどちらも尖らず真ん中を緩く生きたいと思うようになった。

夢を追いかけ実現し順風満帆なのはごく限られた強運の人で、予めそういう人生のシナリオを持っていたと思われるが、その器でない人間が不相応な成功や身分を手に入れると失うものも大きいような気がする。

大抵の人間は今世の容量は決まっているそうなので、それをうまく配分して使い切りたいものだ。



古代蓮2





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