花火と浴衣とスピリチュアル

2018–07–22 (Sun) 16:02
最近は重い話題ばかりだったので少し軽めの話を書いてみようと思う。
夏は花火と浴衣というのが風物詩だが、当地でも電車に乗ると浴衣を着た若者達を見かけることがある。
花火大会に行くのだろうが、花火には鎮魂の意味があるのを知っている人は少ないかもしれない。

お盆の時期である夏に花火大会が多いのは、迎え火、送り火、灯篭流しと同じで死者を慰霊するためだ。
日本最初の花火大会といわれる東京・隅田川両国の花火は、江戸中期の享保十八年、前年の疫病の流行によって亡くなった人々の鎮魂と災厄を祓うために川の神様である水神様のお祭りに催行された。
日本での花火大会は慰霊鎮魂のために始まったわけだ。
夜空に上がる火花が一瞬にして消えるさまは、人の命のはかなさにも重ねられる。

お盆には死者が帰って来る。
終戦があり、広島、長崎原爆で多くの日本人が亡くなったのも8月だ。
日本人は夏に沢山の花火大会をして、知らずに帰って来る魂の慰霊をしているのだろう。
311の東北大震災の後、福島では8月16日に犠牲者の鎮魂のために花火大会をするようになった。

いそいそと花火大会へ出掛ける若いカップルも、一瞬でも花火は亡くなった人への慰霊だと思い出してほしい。
花火を見てなんとなく泣けてきたり感無量になったりするのは、もしかしたら戻ってきて一緒に花火を見ている仏様と意識が共振したのかもしれない。

そして花火につきものの浴衣だが、これもスピリチュアル的には意味がある。
そもそも着物は日本人が古来から身に着けていたもので、今も死者は経帷子であの世へ送る。
この際には左前と言って衿の前合わせを右側を上にするので、着物の左前は死者を表す。
死に装束は断ち方も縫い方も違うから文字通り死人に着せる着物だ。

着物の下に着る白襦袢は魔除けの意味があり、背縫いと言って背中の中心に沿って頑丈に縫い込むがこれも後ろから入る邪霊を防御するためもあると言われている。
そして、最後に締める帯締めで結界を結ぶそうだ。

昔から着物によって日本人は生死やこの世とあの世を区別してきた。
浴衣は着物で言えば普段着のジーンズのようなものだが、花火大会に行く時は様々な霊魂も誘われて一緒に花火を見ているので、背縫いのしっかりした浴衣で邪気払いをしつつ戻ってきた死者の魂を皆で慰霊してほしいものだ。

今年は西日本豪雨で多くの人が亡くなった。
打ち上げられる花火を見る時には、犠牲になった人達の魂にも思いを馳せて貰えればと願う。


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