謝罪できない大人

2018–05–23 (Wed) 15:30
マスコミは連日のように日大アメフト部の不正タックルを取り上げている。
ちょっと前の相撲暴行事件を彷彿とさせる。
国民の目を集中させるには芸能とスポーツの話題が一番いいそうだが、今回も政権にとって都合の悪い話題を逸らすための情報操作の匂いがする。
しかしそんなことより今回の事件で感じたのは「鯛は頭から腐る」ということだ。

安倍政権のこれまでの管理体制がそのまま今回の日大になぞられている。
とにかく非を認めない、嘘を付く、都合の悪いことは「差し控える」で押し通す。
「潰す」は「ぶつかる」ことだと日大の声明文が弁明していたが、これも安倍政権が常にやる言葉の意訳だし、まるで選手が自分で忖度したように仕向けているのも同じだ。
これはひとえに今の安倍政権がやってきた手法で、それで通ると思うように国民もなってしまったから組織は国のトップのやり方を忠実にトレースするようになる。

この体制と風潮が5年間続いた腐敗した安倍政権の負の遺産である。
あることもないと言い、ばれてもそれは違うと開き直る。
いつの間にか日本は責任を取らず非を認めない国になってしまった。

昨日顔を出して加害者の選手が謝罪の記者会見を開いた。
概ねそれは国民には好意的に受け止められた。
当たり前だ。
それが社会のルールであり、責任の取り方というものだから。
だが真に責任を取り謝罪すべき日大側はトカゲのシッポ切りのように無関係を装い、監督もコーチも責任を曖昧にして辞任で逃げようという肚のようだ。
同じ事をやっても辞任しないで居座る大臣もいるから、まだ辞任するならましと思ってしまうくらい今の日本は麻痺している。

昨日の選手の記者会見で一番感じたのは、罪を犯して謝罪するということが称賛されるほど当たり前ではなくなっている今の日本の国民感覚だ。
そしてマスコミが彼を評価し国民が好意的になっているのに、同日に発覚した加計文書の安倍総理の嘘についてはたいして意に介していない矛盾だ。

選手のなした罪に比べようもない巨悪が目の前にあってもミクロの世界しか見られない今の日本人の視野狭窄と、差し障りのないことだけ正義を振りかざし選手を評価するマスコミのご都合主義に辟易としている。
若者が一人で謝罪会見したのを受け「大人に腹が立つ」と言ったワイドショーの司会者がいたが、安倍政権にはへつらい何も言えない彼等こそ、その「大人」ではないのか。


001.jpg





« 他者への祈り | HOME |  現実化する都市伝説 »

コメント

おはようございます

日大の悪質タックル問題。
スポーツの試合で、犯罪を犯すように指示するとは。
ひどい話だと思っていましたが、アメフト部だけではなく日大本体にも問題大有り。

加害選手のしたことは許されるものではありませんが、彼をそこまで追い込んだ大学も危機管理が全くできていないどころか、完全に保身に回っていますね。

大学側の態度も火に油を注ぐものですし、しばらく決着がつきそうもないですね。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

日大アメフト部の問題とその経緯は、今の日本の政治や組織の縮図を見ているようですね。
監督は心労で入院するそうですが、進退窮まると病院に逃げ込むのも政治家と同じです。
そんな人間のために夢であったアメフト人生を諦めねばならなかった選手が不憫です。

早くこの悪しき循環になっている社会風潮を断ち切りたいものです。

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

トラックバックURL

http://leomasquerade.jp/tb.php/391-0ef34066

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

プロフィール

masquerade

Author:masquerade
職業画家でベネチアンマスクを描いています。

PR

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最新記事

カテゴリ

人気記事ランキング

月別アーカイブ

タグ

メール送信

リンク

フリーエリア

QRコード

QR

人気ブログランキング

PR