TOKIO会見の異様

2018–05–08 (Tue) 15:59
先般TOKIOの山口達也が強制わいせつ事件を起こし報道はそれ一色になった。
以下は私の個人的な感想でTOKIOについては何ら含むところがないのはお断りしておく。

2か月前の事件をわざわざ大々的に報道するのは政治的なスピンだがモリカケや南北朝鮮会談で蚊帳の外に置かれた安倍政権の危機から国民の目を逸らすために官邸はこのネタを温存していてぶつけてきたのだろう。
以前から政権が都合の悪い時には芸能やスポーツネタを日頃から集めておいてここぞとかぶせてくるくる事はよくあったが、安倍政権になってますますそれがひどくなった。

TOKIOの事件報道の仕方を見てもどのニュースも「山口メンバー」という呼称を使っており、ここでジャニーズ事務所と報道側の了解が出来ていることは判るし、それをお膳立てした上の存在とも事務所が話を付けていたのは推して知るべしだろう。

テレビは殆ど見ない私だが、たまたま残り4人の会見の時にリアルタイムで見る機会があった。
その時私は見ていて気持ちが悪くなってきた。
4人ともお揃いの黒スーツに黒ネクタイでどこの追悼会見かと思わせるいで立ちで、同じように悲壮な顔付きで中には泣いている人間もいた。
1時間以上も反省と謝罪と悔恨を切々と述べている。
精一杯の演出だろうが、私には奇妙さと滑稽さと空恐ろしさがない交ぜになった気味の悪さしか感じられなかった。

あんなに平身低頭して詫びなければならないのは、もっと違う連中の方ではないか。
そう、あれをやらせている政権だ。
彼等は警察に圧力を掛け、同じ山口でもアベ友の方はレイプ事件を権力で逮捕寸前で揉み消すようなことをしている。
加害者である元TBS記者山口某は逮捕を免れ、被害者の女性はバッシングにあって日本に住めなくなりイギリスへ移住した。
どれだけ嘘と欺瞞を重ねてもシラを切って権力で事実を捻じ曲げ謝罪どころか辞任もしない総理や大臣達こそあのように伏して国民に詫びなければならないのに、その走狗に使われた芸能人達は精一杯過剰な詫びを国民の前でして見せている。

一番気味が悪かったのはあの4人に連帯責任を強要していることだ。
日本は歴史上5人組や隣組という制度があり、これは相互扶助という面より罪の連帯責任を負わせることによって支配層が民を監視統制しやすくする制度だ。
組の誰かが悪いことをしたら自分まで責任を取らされるので、お互い監視し縛り合う。
支配者が個々に監視しなくても何かあったら5人組全員を罰すればいいのだから、手間は省けるし民に与える恐怖心は5倍になる。
為政者の最強の支配ツールだ。

あのTOKIOの残りメンバー4人が昔の5人組さながら連帯して責任を負っている様は、今の日本が向かう戦前回帰や歴史修正や支配する側とされる側に分断する国家の象徴的姿のような気がした。
わいせつ事件は単に個人の責任でありグループを辞めれば済むことで、グループの他の人間に責任はない。
それが喪服を着て涙ながらに自分達の責任を謝罪するあの姿に、私は日本が傾斜していく方向の怖さを見たような気がする。
会社の不祥事はトップが謝罪する、部下の不祥事は上司が責任を取る、しかし対等であるグループ内の個人の罪はグループ全体の責任ではない。
その理屈からいったら謝罪すべきはジャニーズの社長だろう。

所詮は出来レースのスピンニュースだが、今のおかしくなった日本の一側面を表すような異様で不気味な記者会見だった。




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