今ある幸せ

2018–11–07 (Wed) 17:53
「足るを知る」という老子の言葉がある。

大抵は分相応で満足しろという意味に使われたりするが、本来は少し違うようだ。

「知足者富」(足るを知る者は富む)

物理的な物を指すのではなくもっと人間の内面つまり、「外より内側」で考えた時に、「外」すなわち「収入・地位・財産」といった外的なステータスではなく、「内」すなわち「命・志・思想」など自分の内側に目を向けそこに価値を見出したものが豊かであるという意味だと解釈できる。
物理的な外の欲望は人である限り持ち続けるが、自分の内面に持っているもの、もっと言うなら今生きていること、命のありがたさを自覚できれば人間として満ち足りるのではないかということだ。

お金が欲しい、いい暮らしがしたい、社会に認められたいというのは誰でも欲として持つが、でもそれは今の自分が命を脅かすものがなくこれから様々な事にチャレンジしていけるという前提があるからだ。
不満ながらも普通の日常があるからもっといいものを求められるのであって、その土台となるものが崩れてしまっては望みようがない。

人間の欲はプラスとして成り立つが、マイナスが始まれば欲など消し飛んで失くした部分の補填をしなければならなくなる。
病気になる、収入がなくなる、家族を失うなど、普通の日常が続かなくなれば失った普通の生活がいかに価値があったのかわかるだろう。

「足るを知る」という言葉は皮相的な物事ではなく、人間らしくいられる事や人も含めて周りにあるものの価値を知り感謝をするということなのではないかと思う。

失って初めて判る事が沢山ある。
目に見えるものも見えないものも。
当たり前だと思って空気のようにあったものが突然なくなればどうなるだろう。

命があり健康があり毎日生きているからこそ味わえる感情や生活の中の喜怒哀楽が、当たり前のことではなくなる場合もあるのだと今一度肝に銘じておくべきだと思う。
「足るを知る」とはそういういうことではないだろうか。


黄色い花





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Author:masquerade
職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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