白鳥は かなしからずや

2018–10–23 (Tue) 15:22
白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

今日は幾つかのシンクロから、この歌が浮かび上がり頭を占領した。
学生時代に習った若山牧水の有名な短歌なので、覚えている人も多いだろう。
当時からこの歌は何故か印象に残り、なんとも胸が切なくなったものだ。
今人生の来し方を振り返ると、あの時の感覚は予感のようなものだったのかもしれない。

これに心が揺れる人は、多分宇宙から地球にやってきたスピリットだと今なら分かる。
若山牧水は放浪の歌人と言われるが、旅と酒と詩歌を愛し40代の若さで亡くなっている。
彼のはこの世という世界で漂泊を続け、もと居た場所に戻って行ったのかもしれない。
経歴を見ても破滅的芸術家の例に漏れず、何かに突き動かされるように短い人生を駆け抜けて行った。

9000首とも言われる歌を残しているが、きっと何処かから降りてきたもので彼のはそれをこの世に残すために来たのだろう。
幾つかから出たような歌がある。
きっとこの地球へ来て自分の存在や居場所、アイデンティティーというものを諦観と共に見つめているような歌だ。


幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく

われ歌をうたへりけふも故わかぬかなしみどもにうち追はれつつ

山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく

かたはらに秋ぐさの花あたるらくほろびしものはなつかしきかな

いざ行かむ行きてまだ見ぬ山を見むこのさびしさに君は耐ふるや


いずれも彼のがこの世界で安住の地を見つけられず、どこかで還る場所を希求しているようだ。
目的を持って地球へ来ただとは言え、そこは生涯彼にとってはかりそめの場所だったのだろう。

白鳥はかなしからずや~、の歌を読んで胸を揺さぶられる人がいれば、それはもしかしたら牧水の仲間で、の奥底で郷愁の念を抱きながらここに留まって仕事をしている人達なのかもしれない。


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職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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