人間の引き際

2017–07–20 (Thu) 17:30
どうやら安倍政権も終焉が近づいてきているようだ。
泥船に最後までしがみつく者、いち早く逃げ出す者。
同じ利得に与っても、引き返せないところまで行ってしまった者とギリギリ一線を超えなかった者の違いだろうか。
当の総理はいまだに辞める気はなく内閣改造で凌ぐつもりらしいが、情けないのは自民党内に引導を渡せるものがいないということだ。

「驕れる者久しからずや」「盛者必衰の理を表す」
当の本人はピントがずれているので、この意味も分かっていないかもしれない。
遅きに失したとしても、日本にはまだ自浄作用やまともな勧善懲悪の意識を持ってる国民がいたということだ。

官房機密費から年に盆暮れ二回に分けて五百万円ずつ一千万円を政権擁護の評論家やメディア関係者に配るのが歴代政権の慣例だったと、かつての自民党幹事長が暴露していた。
だから当然今も、ずっと論理破綻した安倍擁護を繰り広げている評論家やマスコミ、芸能人は、かなりの工作費を掴まされていたことだろう。
あるいは官僚などは前川前事務次官のように公安を使いスキャンダルを掴んで恫喝していたのもある。
飴と鞭の使い方はまさしくナチス並みで、そういう意味では今の安倍政権の狡猾極まりない政権運営は歴史に残る。
悲願の憲法改正ももはや不可能になったようだが、身の程も知らず今上天皇に蟷螂之斧を振り回したということだ。

人間は引き際が大事だ。
現総理に潔いという言葉はないようだが、人間の最後の在り方は魂の修行の結果ではないだろうか。
最後に悔い改めたり、あるいは全てを受容したりすればどんなカルマを積んできても、その軽減は図られるような気がする。

あの世に行く時に持って行けるのは一生で積んだ徳か業しかないそうだから、金と権力に執着して札束と取り巻きに囲まれてもそれらは一切捨てて行かねばならない。
今、政権で嘘とごまかしを繰り返している政治家と官僚も、あとせいぜい寿命20年の間に欲で集めたものは全て失っていく。
自分の人生の総括などしない人達だろうが、魂は死んだ時に積んだ徳と業をきちんと精査されるだろう。

一連の疑獄事件に連座した者達は、良心というものがあれば己の引き際を考えた方がいい。
死ぬまでにはまだ時間があるのだから、今からでも遅くはない。




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Author:masquerade
職業画家でベネチアンマスクを描いています。

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